ニットの柔らかさと、立体的なフォルムを両立
今回は、ローゲージのホールガーメント編機で製作した、ツバ付きニット帽子をご紹介します。
一見すると、しっかりとした立体的なフォルムを持つバケットハットですが、実はこの帽子、編み上がった直後は一般的な柔らかいニット帽子と同じような状態です。
この独特なシルエットを実現しているのが、形状記憶糸を編み込む技術と、熱成形加工の組み合わせです。
編み上がったニットに、形を記憶させる
製造工程では、通常の編糸とともに形状記憶機能を持つ糸を編み込みます。
編み上がった帽子を専用の金型にセットし、熱を加えた後、急冷することで、立体的な形状を記憶させます。
この加工により、ニット本来の柔らかな風合いを活かしながら、ツバの広がりやクラウンの丸みなど、美しいシルエットを形成することができます。
ホールガーメントだからこそ広がるデザインの可能性
ホールガーメントは、縫製を必要としない無縫製ニット製品を編み上げる技術です。
この技術に形状記憶加工を組み合わせることで、従来のニット帽子では表現が難しかった立体的なデザインにも挑戦できます。
今回の帽子には、表情豊かな意匠糸を使用し、ローゲージならではのボリューム感と素材の質感を活かしました。
ニット帽子の新しい可能性を追求して
株式会社KD企画では、WHOLEGARMENT®編機を活用し、素材・編み組織・加工技術を組み合わせた製品づくりに取り組んでいます。
ニットの持つ柔軟性と、形状を保持する機能性。
この二つを融合させることで、これまでにない帽子のデザインや製品開発の可能性が広がります。
今後も、編みの技術と新しい発想を活かしたものづくりをご紹介してまいります。
株式会社KD企画
WHOLEGARMENT®/ニット帽子の企画・製造
※WHOLEGARMENT®は株式会社島精機製作所の登録商標です。

